ステッチひとつに一喜一憂するみんなが大好きだから、どの工程も滞りなく、気持ちよく働いてもらいたい。
斉藤美沙(生産管理)
ツルツル?スベスベ?……とにかく何とも言い表せない気持ちよさ。宝島染工のシルクショールに触れた時の衝撃だけで、私は埼玉から福岡に来たようなものです。
それが2年前。迷いはほとんどありませんでした。昔からファッションが大好きでしたし、服を選ぶ時も、いつも直感なんです。
天然染料については、宝島染工を知ってから興味を持ちました。自然の中からこの色が出るのか!と今でも不思議で面白い。1枚でコーディネートの主役になるし、私が直感で選ぶようなちょっとヘンな服とも合わせやすいんですよ。
以前は事務職だったので、アパレルの生産管理の仕事は初めてです。まわりの方に教えてもらいながら、自分なりに仕事の進め方を探りました。失敗は多いし、毎日つまずいてばかり。面白くて頼もしい皆さんに助けられて……ありがたいです。
なにしろ天然染料や手染めの現場はイレギュラーな出来事の連続。そこが難しさでもあり、面白さでもあります。小さい頃から脳内1人遊びが好きだったので、頭の中で整う状況を考えながら計画立てるのは嫌いじゃないんです。ただ、今もいろいろ新鮮すぎて、脳みそがオーバーヒート気味!時々、時空が歪んで見えたりして(笑)、そういう時はひたすら電卓をたたいて落ち着きを取り戻したくなりますね。
作ると決まった洋服が無事に完成し、予定どおり出荷する。その一連の流れには企画、営業、縫製、染色、検品などなど、いろんな人たちが携わっていて、みんなステッチひとつに一喜一憂しながら働いています。私はこの流れがスムーズであるようにあれこれ整えて、大好きなみんなに気持ちよく仕事してもらえたら何より。どうか無事に出来上がってほしい!と思いながら毎日仕事しています。
生産管理はどの部署にも少しずつ関わっているので、フワフワとたくさんの部署に所属している気分を味わえています。人から人へつながっていく宝島の服が、いろんな人の手に届いて、着たおしてもらえたら最高ですね。